料理動画制作のやり方・Step1目的と方向性の決め方｜動画編集スクールFURWA

あなたが作った一皿が、動画になって誰かの「作りたい」を生む。
YouTubeでもInstagramでも、料理動画の再生数は年々増加中。
料理動画の世界は、思っている以上に楽しくて自由です。

動画編集は、外注するより自分で作ったほうが思いが伝わる。
実は、プロっぽく見えるあの映像も、コツさえ掴めば誰でも作れるんです。

そこで、料理動画を作りたいと思っている方へ。
まず初めに決めておくべき、料理動画の「目的」と「方向性」の決め方を動画編集スクールFURWA（ふぅわ）が初心者にもイメージできるように解説します。

失敗しない“料理動画の始め方”を知り、自分の作る動画にご活用ください。

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動画編集スクールFURWAメディア紹介情報

日テレ:真相報道バンキシャ!　　ニッポン放送:ラジオ ケア・ノート でスクール紹介
BIGLOBE(ﾏｶﾞｼﾞﾝ)SaaiIsara:で受講生の動画編集作品【いつまでも（愛犬動画）】掲載
結婚式情報誌ゼクシィアプリ:結婚式動画制作についてのインタビュー記事連載

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目的を決める（料理動画の最重要ステップ）

料理動画は「撮りながら考える」と必ずブレます。
むしろ 撮り始める前に8割が勝敗を決める といっても過言ではありません。

１．なぜ目的を決めるのか？

動画の目的によって“テンポ・演出・尺（長さ）”が変わります。
目的が曖昧だと、「情報量が多すぎる」「伝わらない」「テンポが悪い」動画になりがちなので、最初に決めることが肝心です。

目的が固まらないと…

• 撮影するカット数が足りない or 無駄に増える
• 編集で迷いまくって時間がかかりすぎる
• 視聴者が「結局何の動画？」と感じて離脱

目的が明確なら…

• 必要なシーン・ショットが自動的に決まる
• 編集テンポも整い、見やすくなる
• タイトル・サムネも作りやすくなる

料理動画は ジャンルが広い＝目的の違いで作るべき“動画の姿”がまったく変わる ため、最初の軸決めが最重要です。

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２．目的の主な種類

1）レシピ紹介（スタンダード）

• 特徴
  材料 → 手順 → 完成まで“料理の流れ”を見せる動画で、家庭料理・普段使いのレシピが多い。
• 動画編集
  落ち着いたテンポ、テロップ多め、ステップ表示
• 視聴者の期待
  料理初心者〜一般家庭向け。「分量は？」「火加減は？」など、迷う部分をクリアにして、「この通りに作れば成功する」を求めている

2）作り方解説（ハウツー）

• 特徴
  “なぜそうするのか”が主役になる動画で、コツ・注意点・補足をしっかり伝える。
• 動画編集
  解説音声・字幕・ポイント表示。失敗例 → 正しいやり方の比較が効果的。
• 視聴者の期待
  “料理がうまくなる知識”を得たい。

3）ショート向け“映える料理動画”

• 特徴
  シズル感（音・湯気・焼き色）が要で、レシピ説明より“心地よく見られる視覚効果”を重視。
• 動画の姿
  短尺・テロップ最小・テンポ最速。
• 視聴者の期待
  レシピを作る人ではなく、視覚を楽しむライト層が多く、スクロール中に引っかかる“好き・美味しそう”を求めている。

4）Vlog系料理（ライフスタイル系）

• 特徴
  調理は一部だけ、雰囲気・暮らしの空気が主役の“雰囲気系”動画
• 動画編集
  やわらかいBGM、長尺、ゆったりテンポ。料理だけでなく日常のシーンを組み合わせる
• 視聴者の期待
  “癒し”“見守り”“落ち着く感覚”。料理の作り方を知るよりも見て楽しむ層が多い。

5）商品紹介（調理器具・調味料）

• 特徴
  商品の便利さを料理を通して見せる動画。単なるレシピ動画とは構成がまったく異なる。
• 動画編集
  機能解説 → デモ調理 → 感想
• 視聴者の期待
  その商品がどう役立つのか、購入判断の材料がほしい。

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３．目的を決めるための質問例

Q1．この動画を見た視聴者に何を感じてほしい？

• “おいしそう → 作りたい”
• “この鍋便利 → 自分も使いたい”
• “わかりやすい → 勉強になった”

感情を決めると演出が固まる（テンポ・BGM・テロップ量など）。

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Q2．動画で最も伝えたいことは？

• “簡単であること”
• “栄養バランスが良いこと”
• “商品が圧倒的に使いやすいこと”

優先順位が決まると不要カットをが分かる。

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Q3．視聴者の動画目的は？

• 時短料理を作りたい
• コツを知りたい
• 気持ちよく眺めたい（作らない層）
• 商品の性能を知りたい

撮影の“方向性”が変わる（細かく撮る? 雰囲気優先?）。

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４．具体例（目的 → 動画の中身がどう変わる？）

【目的】時短レシピの紹介

• 動画のテンポ： 早い
• 映す部分： 余計な作業はカット、大事な工程だけ
• テロップ： 材料リストを冒頭に表示
• 音： 作業音（同録）・スピーディなBGM
• 全体の尺： 45秒〜90秒

このように「目的 → 演出」が一本の線でつながっていれば、ブレずに“伝わる動画”になります。

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尺（時間）を決める

尺を先に決めないと、視聴者の目的にピッタリ合う動画が作れません。

１．尺の種類（SNS別の最適値）

①SNSショート（TikTok / Reels / Shorts）

15〜30秒 → 最適
60秒 → じっくり見せたい場合

短いほど再生回数が伸びやすい。
内容は「1テーマ」しか入れないのが鉄則。

②YouTube料理（標準）

3〜8分

レシピの流れが理解しやすい
広告も入れやすい（3分以上でメリット大）

③プロ向け・解説系

8〜15分

科学的説明、比較、失敗例などを入れる時

④料理Vlog

3〜10分

調理だけでなく生活シーンも入るため、内容の幅が広い

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２．尺の決め方

①「目的」から逆算する

• “ショートでバズりたい” → 15秒に合わせる
• “初心者向けに丁寧に説明したい” → 5〜8分
• “商品のPRをしたい” → 1〜3分

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②「工程数」で決める（重要）

工程数	向いている尺
3〜4工程	15〜30秒（ショート）
5〜6工程	1〜3分
7工程以上	3〜8分 or 長尺

※工程をきちんと見せる場合、工程数が多い料理は短くできない。
例：ラーメン、パン、ケーキ → 工程長い
例：炒めもの、サラダ → 工程短い

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③“説明の量”で決める

• 説明少 → 短尺
• コツや理由を入れる → 中〜長尺
• 科学的説明・比較 → 長尺

初心者向けレシピは説明が必要 → 長尺になりがち。

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④視聴者の“集中力”を考える

• 若い層・SNS → 短尺が好き
• 料理好き・学習意欲が高い → 長尺でも見る

YouTubeでも、“料理初心者向け”ほど短めの方が維持率が高い。

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３．尺を決めると「構成」が変わる

①尺：60秒のショートを作る場合

• ① 材料紹介 → 2秒
• ② 調理工程 → 40秒
• ③ 盛り付け → 5秒
• ④ 完成カット → 3秒
• ⑤ テロップ → 最小限
• ⑥ ナレーション → 無し or 1フレーズ

説明量を削る代わりに“美味しさの瞬間”を積極的に使う。

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②尺：5分のYouTube動画なら？

• ① 食材紹介 → 20秒
• ② 調理工程（丁寧） → 3分
• ③ ポイント解説 → 45秒
• ④ 完成・食べるシーン → 15秒
• ⑤ まとめ → 10秒

必要な説明と美味しさを両立できる構成に。

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ターゲット（誰向け？）を決める

料理動画は ターゲットによって「伝えるべき情報」も「見せ方」も大きく変わる ジャンルです。

１．ターゲットを決める意義

ターゲットが曖昧なままだと…

• 説明を入れるべきか省くべきか迷う
• テンポが中途半端で視聴維持率が落ちる
• テロップの量が多すぎたり少なすぎたりする

逆に、ターゲットが明確なら…

• 撮影プラン・BGM・編集スタイルまで自動的に決まる
• タイトル / サムネも作りやすい
• 視聴者が“自分向けだ”と感じて離脱が減る

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２．ターゲットを決めるときの考え方４選

① 料理レベル（初心者〜上級者）

初心者向け

• 説明：丁寧、工程多め
• テロップ：材料・分量・火加減を細かく表示
• カット：手元をしっかり見せる
• ナレーション：優しめの声が合う
• NG：テンポ早すぎ、工程省略しすぎ

例： 基本のオムレツ／切り方の基礎／初心者向け炒め物

中級〜上級者向け

• 説明：ポイント・コツ・応用テク中心
• テロップ：最小限、補足のみ
• カット：工程を“省略してもOK”
• 演出：温度、理論、比較、プロ技が好まれる

例： 本格中華／フレンチソース／プロの焼き加減講座

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② 生活スタイル（誰の暮らしを想定）

一人暮らし向け

• 食材：少量
• スタイル：時短・節約・フライパン1つ
• 人気演出：洗い物少ない・買いやすい材料

家族向け（ママ・パパ）

• 食材：量を増やした場合の味付けの補足
• ニーズ：作り置き／子どもが食べやすい工夫
• トーン：安心感・丁寧さが好まれる

健康志向（ダイエット・減塩・低脂質）

• カロリー表示
• 栄養解説
• 代替食材の提案
• 油・糖質・塩分のカット方法

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③ 年齢層（若年層〜シニア）

若い層（10〜20代）

• テンポ：早い
• 映像：ショート向け、映えるカット
• テロップ：少なめ
• 人気：バズるレシピ、映える料理

30〜40代

• 実用性が最重要
• 家庭料理・作り置き・お弁当
• 丁寧な解説に価値がある
• BGM：落ち着いた、オシャレ系

シニア層

• テンポ：ゆっくり
• 字幕：大きく
• 調味料：大さじ小さじの表記必須
• ニーズ：健康、節約、家庭料理

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④ 目的（視聴者が何を得たい？）

作りたい（実用）

• 工程を細かく
• 失敗しやすいポイントは必ず触れる
• 分量・火加減・時間の明記が必須

気持ちよく見たい（眺める系）

• ASMRや雰囲気重視
• テロップ少
• 説明なし
• シズル音・色のコントラストを強調

知識を得たい（学習系）

• コツの理由や科学的根拠
• 比較カットが効果的（AとBでどう違う？）
• ナレーションや字幕をしっかり入れる

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３．ターゲットを決めるための３ステップ

① 「どんな悩みを解決したいか」を決める

• 時短でご飯を作りたい
• 料理初心者が失敗しがちな点を知りたい
• 子どもが喜ぶメニューを探している
• 健康的な食事がしたい

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② 指定したターゲットの“シーン”を書く

「20代一人暮らし、夜10時、仕事後の時短料理を探している」
「子ども二人のママ、作り置きで週末に仕込みたい」など

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③ ターゲットが決まれば、動画の三大要素が決まる

• テンポ（早い？ゆっくり？）
• 説明量（丁寧？簡略？）
• テロップ量（多い？少ない？）

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動画の核となるメッセージ（タイトル）を決める

１．メッセージ（タイトル）を決めるメリット

• 構成がブレなくなる（オープニング〜エンディングまで筋が通る）
• 無駄なシーンを削れる（不要カットが激減する）
• 視聴者が“何を得られる動画か”一瞬で分かる
• サムネ・タイトルも作りやすい

例：料理動画
1行キャッチが「たった5分で作れる本格料理」なら、
→ シーン・テンポ・テロップ・BGMまで「スピード感」を重視した構成に変わる。

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２．メッセージ（タイトル）を“型”から選ぶ

初心者は、以下の4つの型にあてはめてメッセージを考えると制作しやすくなります。

① ベネフィット（得られる未来）型

視聴者が「この動画を見たらどう良くなるのか」を示す。

例
「料理が面倒な日でも10分でごちそうが作れる」
「たった1つのテクで味が劇的に変わる」

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② 問題解決（悩み解消）型

視聴者の“困っていること”を一言で言う。

例
「フライパン1つで洗い物を減らす」
「初心者でも失敗しない焼き方のコツ」

③ ストーリー（ドラマ）型

動画に “情緒” や “共感” を持たせたいとき。

例
「忙しいあなたへ贈る、夜に沁みるスープ」
「休日がちょっと特別になる簡単スイーツ」

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④ 数字・時短・簡単強調型

ショート動画やSNS向け。

例
「3分で作れる最強おかず」
「材料2つで一生モノの味」

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３．ジャンル別メッセージ（タイトル）例

家庭料理（初心者向け）

「誰でも失敗しない定番おかず」
「10分で作れる“今日の助かりレシピ”」

時短・簡単

「疲れてても作れる3分メニュー」
「切って混ぜるだけで完成！」

ヘルシー・ダイエット

「食べ応えあるのに低カロリー」
「太らないのに満足感がある晩ごはん」

本格料理

「家で作れるプロの味」
「調味料2つで専門店レベルに仕上がる」

スイーツ

「初めてでも必ず成功するふわとろスイーツ」
「材料3つで作る魔法のデザート」

お弁当

「朝5分で作れる彩りおかず」
「冷めても美味しい“ピクニック弁当”」

節約レシピ

「100円で満足できるボリューム飯」
「買い置き食材だけで作れる節約ごはん」

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４．メッセージ（タイトル）の作り方

STEP1：動画の目的を決める

• 見てもらいたい料理は？
• 視聴者が得るメリットは？

STEP2：ターゲットを1つに絞る

• 忙しい主婦
• 初心者
• 一人暮らし
• 健康志向の人
  など

STEP3：視聴者の「悩み」か「望む未来」を一言にする

• 何に困っている？
• どうなりたい？

STEP4：必ず“短く”“単純に”

• 10〜15文字目安
• 1メッセージのみ

これがそのまま「サムネ・オープニング・テロップ」に使えます。

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５．メッセージ（タイトル）に合わせた構成例

「3分で作れる最強おかず」

• オープニング
  「今日は“3分で作れる最強おかず”を作ります」
  　テロップ大きめ、テンポ早め
• 本編
  　手元中心、無駄な動きカット
  　加工カットは倍速
• エンディング
  　「忙しい日こそ、3分で乗り切りましょう！」

メッセージ（タイトル）に合わせることで、動画全体が統一された印象になります。

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まとめ

• 目的：何を伝える動画？
• 尺：どのくらいの長さで見せる？
• ターゲット：誰向けの料理？
• メッセージ：この動画をひと言で言うと？

これを決めてから制作を始めるだけで、あなたの動画は構成が整い、視聴者の離脱率がグッと下がります。

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