文化系クラブ・部活卒団記念ムービーのコンテ・構成と編集ポイント｜動画編集スクールFURWA

動画編集未経験・初心者向けの記事です。

文化部の卒団ムービーは、結果よりも「作り上げる過程」や「表現する喜び」がポイントになります。
したがって、どのシーンを中心に据えるか（構成の軸）を間違えると、本来伝えたかった感動が薄れてしまいます。

そこでこの記事では、標準的な構成を、文化部の「音楽・芸術系」「表現・舞台系」「美術・デザイン系」ごとに、動画編集のポイントを各部活ごとに、制作がはじめての人でも短時間でイメージできるように具体的に紹介します。

※内容は、動画編集講座（Step1.ビデオ編集基礎）の一部を簡潔に記載したものです。
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文化部卒団ムービーの「基本構成」を知る重要性

文化部の音楽・芸術系、表現・舞台系、美術・デザイン系ごとの基本構成を知ることは、卒団ムービー制作の質を大きく左右する重要な要素です。

１．部活ごとに“伝わる構成”が変わる

活動内容によって、魅力が伝わる見せ方が違います。

• 音楽・芸術系 → 「音と映像の調和」中心（リズム感重視）
• 表現・舞台系 → 「物語構成」中心（ストーリー性重視）
• 美術・デザイン系 → 「変化の見せ方」中心（過程・完成形重視）

構成を理解してから撮る・編集することで、部活の本質を損なわない作品にできます。

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２．撮影・編集の”狙い”がブレない

ジャンル	狙いの軸	撮影・編集で重視すべき点
音楽・芸術系 （コンクール・美術展など）	「一体感」 「作品の完成度」	音・リズム・チーム全体のハーモニーを丁寧に撮る。 編集では音質とテンポ感を重視。
表現・舞台系 （演劇・ダンス・放映など）	「感情表現」 「演出力」	セリフ・動き・照明を含めた“舞台の空気”を伝える。 編集ではテンポよりも感情の流れを重視。
美術・デザイン系 （美術・書道・映像など）	「創造過程」 「完成の喜び」	制作中の手元・表情・作品の変化を細かく撮影。 編集ではナレーションで想いを補う。

この違いを理解せずに「どの部も同じ構成」で撮ると、たとえば吹奏楽で“練習風景だけが長くて演奏シーンが少ない”、美術部で“作品よりも人物ばかり映っている”など、本来の魅力が伝わらない構成になります。

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３． “感動ポイント”を逃さない

部活ごとに感動の瞬間は異なります。

ジャンル	感動ポイント例	撮影・編集の狙い
音楽・芸術系	演奏がひとつにまとまる瞬間、指揮者の合図	BGMに頼らず「実際の音」や「息づかい」を活かす
表現・舞台系	主演のセリフ、クライマックスの拍手	カメラを止めず、照明変化や拍手をしっかり収録
美術・デザイン系	作品が完成する瞬間、展示されたとき	タイムラプス・BGM・ナレーションで達成感を演出

構成を理解していれば、「どこを見逃さないように撮るか」「どこで視聴者の心を動かすか」という“感動の設計”が明確になります。

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４． “卒団ムービー”としてのメッセージ性が高まる

文化系クラブでは、競技性よりも「積み重ね」「想い」「表現」が主軸になります。
ジャンルごとに構成を考えることで、卒団ムービーとしてのストーリー性や余韻が強くなります。

ジャンル	伝えたいテーマ	表現の工夫例
音楽・芸術系	仲間で作り上げた音	最後の演奏をクライマックスに構成する
表現・舞台系	全力で表現した時間	練習〜本番の対比で感情の高まりを見せる
美術・デザイン系	一人ひとりの想いが形になった	作品と作者のコメントを交互に編集

構成の違いを理解しておくとことで、映像全体に「この部活らしさ」「この仲間たちらしさ」が自然ににじみ出ます。

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文化部（音楽・芸術系）卒団ムービーの基本構成

吹奏楽部・軽音楽部・合唱部など共通で使える構成です。

音楽系文化部の卒団ムービーでは、他ジャンルよりも“音と映像の調和”が命。
演奏の迫力・リハーサルの真剣さ・仲間とのやり取りを、「静と動」「音と間」で伝えることを意識し、「音を通じて仲間と過ごした時間・成長・感謝」を映像で表現します。

１．構成・コンテ例

パート	シーン内容	映像素材の例	音楽・音声	テロップ ナレーション例
オープニング	校舎・ホール・ステージ準備	楽器ケース・譜面・ホール照明など	静かな曲／SE（拍手・足音）	響きあう音に、想いをのせて
日常・練習風景	チューニング・リハーサル・練習中	真剣な表情・楽譜のアップ	明るめの練習曲	一音一音が、私たちの言葉だった
本番・演奏シーン（前半）	コンサート・文化祭・発表会	演奏全体＋各パートのアップ	演奏曲（ライブ音）	全力で奏でた、あの日のステージ
本番・演奏シーン（後半）	クライマックスの演奏	ソロパート・指揮者	演奏の音+歓声	音がひとつになった瞬間
仲間・感謝・裏側	舞台裏・笑顔・後輩とのやりとり	部室・譜面を片付ける様子	やさしい曲	仲間がいたから、ここまで来られた
メッセージ・インタビュー	部員・顧問・後輩のコメント	一人ずつのメッセージ	声＋BGM弱め	音と共に歩いた日々にありがとう
エンディング	集合写真・演奏の余韻	ステージ照明→暗転→ロゴ	穏やかな終曲	〇〇部 卒団記念＋部員名・顧問名

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２．各シーンの演出ポイント

①オープニング

• 静かな導入＋光の演出で「音が始まる前の緊張感」を表現。
• 楽器ケース、譜面、チューニングなどの“準備”映像が効果的。
• カメラをゆっくり動かしてはじまりを感じさせる。

ねらい：「音が生まれる空間」を印象的に見せる。

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②日常の練習風景

• 練習中の真剣な表情、仲間と笑い合う場面を交互に。
• リズムに合わせたカット編集でテンポ感を出す。
• 各パート（管・弦・打など）をバランスよく映す。

ねらい：「地道な努力」と「音でつながる仲間意識」を伝える。

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③〜④ 本番・演奏シーン

• 音楽の見せ場。全体カット＋パート別＋観客の表情を繋ぐ構成。
• 実際の演奏音を使い、映像と音が“ズレないよう”に調整。
• クライマックスではスロー映像や照明の切り替えを効果的に。

ねらい：「舞台の感動」と「一体感」を最大限に伝える。

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⑤ 仲間・感謝・裏側

• 舞台裏・後片付け・リラックスした表情など“素”の瞬間を使う。
• スマホで撮ったラフな映像も混ぜるとリアルな雰囲気に。
• 柔らかい色調で“温かい記憶”を演出。

ねらい：「音楽を通じて築かれた絆と成長」を感じさせる。

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⑥ メッセージ・インタビュー

• 一人ずつ、自然な表情で。背景は部室やホール舞台が理想。
• コメント内容は「感謝」「今後の目標」「仲間への言葉」など。
• テロップは手書き風フォントで“あたたかみ”を出すと◎。

ねらい：「人の声」で物語を締め、観る人の感情を動かす。

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⑦ エンディング

• 演奏映像のラストに、ゆっくりフェードで集合写真へ。
• 最後に「部のロゴ」「卒団記念日」「顧問・部員名」を表示。
• 余韻を残すように曲をフェードアウト。

ねらい：「音が消えた後にも残る感動」を演出。

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文化部（音楽・芸術系）部活別の編集のポイント

吹奏楽部

特徴

• チーム全体で1つの音楽を作る協調性が魅力。
• 楽器ごとの役割がはっきりしており、「全体演奏 × パート演奏 × 表情」のバランスが重要。
• 体育館・ホールなど、スケール感のある映像が映える。
• 感動よりも「完成度」「努力」「一体感」をテーマにしやすい。

編集ポイント

• 音と映像のズレをなくす（特に打楽器やテンポ）。
• パート別に撮影した素材を混ぜ、多角的に構成すると臨場感UP。
• 見どころは「チューニング」「指揮」「演奏のピーク」「演奏後の安堵」。
• 感動を生むには、“無音の間（MC・感想・表情）”を意識的に挟む。

構成のポイント

内容	ポイント
オープニング（タイトル＋練習・笑顔）	軽快なBGM＋スロー映像で雰囲気づくり
練習風景（パート練・指導・雑談）	指揮者や顧問の声を少し入れるとリアリティUP
本番演奏（1曲ダイジェスト構成）	曲の盛り上がりに合わせてカットテンポ調整
演奏後の表情・インタビュー	「やり切った」「最高の仲間」など短コメント中心
エンディング（集合写真・名前テロップ）	静かな余韻で締める（ピアノやストリングBGM）

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軽音楽部

特徴

• 各メンバーが個性を発揮する“チーム内の個の輝き”がポイント。
• ステージ・ライブ形式の映像が多く、熱量とライブ感が重要。
• 観客・照明・掛け声など「その場の空気」を伝える演出が映える。

編集ポイント

• カメラ複数台撮影が理想。ドラム・ボーカル・ギター・ベースの切り替えテンポが命。
• 音源は会場音とライン録音をミックス（音割れ注意）。
• カットのテンポは曲のBPMに合わせる（速い曲→早いカット、バラード→ゆったり）。
• アングルにバリエーションを持たせる（客席・照明・手元・ステージ全景など）。

構成のポイント

内容	ポイント
オープニング（タイトル＋チューニング）	ギター音や歓声で“ライブ前の空気”を演出
ライブ演奏（メドレー風 or サビ中心）	曲に合わせてテンポ良くカット、動き重視
練習風景・笑い合うシーン	オフ感を出すことで親しみUP
ステージ裏・MC・コメント	本音や照れ笑いを入れて“人間味”を演出
ラスト演奏＆歓声	ラストサビをフルで流し、感動をピークに
エンディング（メンバー紹介・ロゴ）	フェードアウト＋静かな余韻で締める

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合唱部

特徴

• 一人ひとりの声が重なり「調和」「感情」「一体感」を伝えるジャンル。
• 動きが少ないため、表情・息づかい・照明が演出の鍵。
• 歌詞の意味・想いを伝える“言葉と表情のリンク”が大事。

編集ポイント

• カメラは中央固定で舞台全体と、ズームやパンなどで表情を捉える２台以上で変化を。
• 音質が最重要。マイク収録音を丁寧に整音（EQ・ノイズ除去）。
• 歌詞に合わせたカットタイミングを意識（感情の山で切り替える）。
• ソロパート・指揮者・伴奏者のカットを交互に入れると立体感が出る。

構成のポイント

内容	ポイント
オープニング（練習・声出し・準備）	ゆったりBGMで心の準備を表現
練習風景（発声・合わせ）	顧問の指導・和やかな雰囲気を少し入れる
本番歌唱（1曲メイン）	カメラ2台で切り替え、音声は一本化して安定感を
歌い終わり〜拍手・涙・抱擁	“余韻の間”を長めにとると感動が深まる
エンディング（感謝コメント・記念撮影）	ピアノソロや静かなBGMで締める

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文化部（表現・舞台系）卒団ムービーの基本構成

演劇部・ダンス部・映像制作部など共通で使える構成です。

表現・舞台系文化部の卒団ムービーでは、作品への想い・努力の過程・仲間との一体感を記録・共有がポイントです。
舞台や表現活動を通して成長した「自分たちの軌跡」を、演出力のある映像で伝え、観る人に「感情が動く」「もう一度舞台を見たい」と思わせる構成を目指します。

１．構成・コンテ例

シーン名	内容・映像例	ナレーション・テロップ例
オープニング	舞台照明がつき、幕が上がる。 舞台使用曲、静か目なパート。	この舞台に立つ、その一瞬のために——
日常の練習風景	稽古、ダンス練習、発声練習、打ち合わせ風景など。	何度も繰り返した練習。笑い声と汗が混じった日々。
準備・舞台裏	衣装合わせ、メイク、照明確認、台本チェック。	本番直前、言葉にできない緊張と期待が入り混じる。
本番ステージ 演目ダイジェスト	舞台のハイライト映像。 セリフやダンスの一部を効果的に抜粋。	※セリフを一部原音で使用。
舞台後の瞬間	拍手、抱き合う、涙、記念撮影など。	この一瞬が、すべての努力の証。
メンバーインタビュー	感想・感謝の言葉を1人ずつリレー形式で。	「ありがとう」 「この仲間でよかった」など自然な言葉で。
顧問・先輩・後輩メッセージ	顧問の言葉や後輩の送辞など。	あなたたちの姿勢が、次の世代の目標です。
エンディング	練習風景や笑顔をモンタージュ。 舞台使用曲、明るめなパート。	この舞台が、私たちの原点。＋クレジット表示。

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２．各シーンの演出ポイント

① オープニング

• 照明・幕・舞台セットなど、象徴的なカットを使って「ステージ感」を演出。
• ゆっくりフェードインする文字アニメーション（例：「Stage Memories」）が効果的。
• BGMは静かに始まり、次第に感情を高める展開を選ぶ。

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②日常の練習風景

• カメラは引き・寄り・俯瞰をバランスよく使用。
• 緊張感よりも仲間の自然な表情・笑顔を多く入れる。
• リズムよく編集し、テンポ感とエネルギーを出す。

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③舞台裏

• 照明の明暗、袖から見えるステージ、控室の様子などを撮る。
• カメラは手持ちで臨場感を演出。
• ドキュメンタリー風ナレーションを入れると感情が深まる。

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④本番ステージ・演目ダイジェスト

• できるだけ固定カメラ＋アップショットを組み合わせて迫力を出す。
• クライマックスはBGMと演出を連動させて盛り上げる。
• 見せ場では原音（セリフ・演奏）を生かすのが効果的。

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⑤舞台後の瞬間

• 感動的なカット（涙・抱擁・拍手）をスローモーションで。
• 編集では余韻を大切に。BGMを途中でフェードアウトして「静寂」を入れると印象的。

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⑥インタビュー

• 背景は舞台や校内で統一感を。
• 一人10〜30秒ずつでリズムを保ち、自然な感情表現を優先。
• BGMは感動的なインストを小さく流す。

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⑦顧問・先輩・後輩メッセージ

• 顧問は舞台の照明前など、印象的な場所で撮ると絵になる。
• 後輩は「憧れ」「感謝」などの言葉を中心に構成。

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⑧エンディング

• モンタージュ編集で、練習→本番→笑顔→校舎…と流れるように展開。
• 最後の文字は「To Be Continued」や「私たちのステージは続く」など未来を感じさせる言葉で締める。

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文化部（表現・舞台系）部活別の編集のポイント

演劇部

特徴

• 表現力や台詞、感情の伝達が中心。
• 舞台上での姿だけでなく、「練習風景」や「裏方の努力」も大きな見どころ。
• メンバー間のチームワークと“作品づくりの過程”に感動がある。

編集ポイント

• ストーリー性を重視。起承転結を意識して構成すると作品のような流れに。
• 練習中の笑いや失敗シーンも入れることで、“人間味”と“成長”を伝えやすい。
• セリフ部分の音声が聞き取りやすいよう、BGMは控えめに。
• 舞台映像はカットを切りすぎず、演技の流れをしっかり見せる編集を。

構成のポイント

パート	ポイント
オープニング	タイトル＋演目ポスター風デザイン。 緞帳が上がるようなトランジション演出。
練習・準備	ナレーションやテロップで「日々の積み重ね」を表現。
本番ダイジェスト	感情の山場を中心にハイライト編集。
裏方・支えた人たち紹介	照明・音響・衣装なども映して「みんなで作る舞台」を伝える。
メッセージ・エンディング	BGMは感動系。セリフ調ナレーションで締めると◎。

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ダンス部

特徴

• 動き・リズム・チームの一体感が主役。
• テンポや曲調で印象がガラッと変わる。
• 照明や衣装などのビジュアル要素が強く、映像的な見応えがある。

編集ポイント

• BGMとダンスのテンポ同期が最重要。
• カットの切り替えをリズムの拍やビートに合わせると躍動感が出る。
• スローモーションを使って決めポーズを強調。
• 照明演出（暗転・スポットライト）を活かすため、露出や色補正も意識。
• マルチカメラ映像がある場合は、アングル切り替えで迫力演出。

構成のポイント

パート	ポイント
イントロ	ビートに合わせてメンバー紹介を流す。
練習風景	鏡越しの映像や笑顔のカットでチーム感を出す。
本番ステージ	複数カメラ映像でテンポよく編集。曲に合わせてカットイン。
大会・発表会の様子	歓声や拍手を生音で残すと臨場感アップ。
卒団メッセージ・写真スライド	BGMを感動系に切り替え、思い出写真や一言コメントを配置。

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映像制作部

特徴

• 映像そのものを“作品”として作るクリエイティブ集団。
• 映像構成・演出・編集技術など、映像へのこだわりが強い。
• 作品と制作風景の両方を見せると面白い。

編集ポイント

• 作品映像とメイキング映像を交互に見せる構成が効果的。
• カメラワークやトランジション演出も意図を持って見せる。
• 「撮る側の姿」も作品として入れると、“作り手”の魅力が伝わる。
• 編集者コメント・NGシーンなどを入れると“舞台裏の温かさ”が出る。
• BGMや効果音も編集技術の一部として見せる意識を。

構成のポイント

パート	ポイント
オープニング	ロゴ風タイトル。 編集効果（グリッチ・ノイズなど）で映像部らしさを演出。
作品紹介	過去の短編・CM・ドキュメンタリー作品を抜粋。
メイキング・撮影風景	撮影中の会話やカチンコなども入れて“制作現場感”を出す。
編集・ナレーション作業	タイムライン画面や操作シーンを一部挿入。
メッセージ・エンディング	部員一人ひとりのメッセージ＋最後に「制作：映像制作部」

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文化部（美術・デザイン系）卒団ムービーの基本構成

美術部・書道部・写真部など共通で使える構成です。

美術・デザイン系文化部の卒団ムービーでは、創作活動の「過程」と「想い」を映像で表現し、完成作品だけでは伝わらない魅力を共有するのがポイントです。
一人ひとりの表現スタイル・努力・成長を映像で残し、観る人に「この部の空気感」「創作の楽しさ・苦労・誇り」が伝わるようにします。
展覧会・文化祭・卒展などの記録としても活用できます。

１．構成・コンテ例

シーン名	内容・映像例	テロップ・ナレーション例
オープニング	描く手元、筆跡、色が広がる様子のスローモーション。	一枚のキャンバスに、私たちの時間が流れている。
日常の制作風景	教室・アトリエで作業する姿、スケッチ、話し合いなど。	放課後、ここが私たちのアトリエ。
作品制作の過程	素材選び、下絵、塗り、構図検討、ミスの修正など。	描いては消して、悩んで、また描いて。
展示準備・会場設営	額装、搬入、レイアウトなど。	自分たちの作品を並べる手が、少し震える。
展示会・発表風景	来場者の様子、作品を眺める視線、コメントカード。	見てもらえる喜びが、次の一歩になる。
インタビュー （創作への想い）	自分の作品と一緒に撮影。	この作品に込めたのは、“挑戦”です。
メンバー＆顧問メッセージ	笑顔のカットをつなぎながら。	この仲間と描いた時間が、いちばんの作品。
エンディング	制作風景と完成品をモンタージュ。 BGMは温かく柔らかい曲。	今日も、描き続ける理由がここにある。＋クレジット

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２．各シーンの演出ポイント

① オープニング

• 絵具・筆・紙・光などの“素材の質感”をクローズアップ。
• スローモーション＋淡い照明で、静かな始まりのトーンを作る。
• タイトル文字は手書き風フォントで柔らかく。

ねらい：一瞬で「美術部の世界観」を伝える。

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② 日常の制作風景

• 手元中心のショットを多くし、作業音（筆の音・鉛筆の音）を生かす。
• カメラは動かさず、静止＋自然光で落ち着いた印象に。
• BGMはアコースティックやピアノが合う。

ねらい：“日常の積み重ね”を感じさせる。

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③ 作品制作の過程

• 下描き→色づけ→修正→完成までの流れを時系列で。
• タイムラプスやスピードランプ編集すると、作業の集中感が出る。
• 表情アップ（考え込む・笑う）も挟むと“人間味”が増す。

ねらい：「創作の苦悩と試行錯誤」をリアルに見せる。

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④ 展示準備・会場設営

• 額装・釘打ち・運搬など動きのあるカットをリズミカルに編集。
• 作業音や笑い声を活かすとリアリティが出る。

ねらい：“完成の瞬間”に向けた高揚感を描く。

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⑤ 展示会・発表風景

• 見る人の表情や、作品越しの視線を切り取る。
• 照明を生かし、光が作品に当たる瞬間をスローモーションで。
• コメントカードやパンフレットなどの小物カットで雰囲気を補う。

ねらい：「作品が人の目に触れる瞬間」をドラマチックに。

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⑥個人インタビュー

• 作品の前で語ってもらうのが基本。
• 「どんなテーマ？」「どこに苦労した？」「次に描きたいことは？」など自然な質問形式で。
• 背景BGMは小さく、声を主役に。

ねらい：作品と作者をつなぐ。

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⑦メンバー＆顧問メッセージ

• カメラ位置を低めにして柔らかい印象を。
• 顧問のコメントを“締めの言葉”として構成すると映像がまとまる。

ねらい：感謝と達成感の共有。

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⑧エンディング

• 過去のスケッチや写真を重ね、回想的に。
• 最後に手がキャンバスに筆を置くカットなどで締めると印象的。

ねらい：“創作は続く”という余韻を残す。

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文化部（美術・デザイン系）部活別の編集のポイント

美術部

特徴

• 作品制作の過程（描く・作る）に感動がある
• 完成作品だけでなく、制作中の表情や手元も見どころ
• 展覧会・文化祭展示など、作品を見せる場面も多い

編集ポイント

• 制作過程の映像を軸に、1枚の作品が完成するまでをドラマ化
• 筆づかい・表情・手元のアップなど、“集中の瞬間”を丁寧に拾う
• BGMは静かめ・穏やかで、創作の雰囲気を壊さないものを選ぶ
• 完成作品にはタイトル＋制作者名のテロップを重ねて、作品展風に演出
• カットのテンポはややゆっくり、観賞時間をしっかり確保する

構成のポイント

パート	ポイント
オープニング	部活動名＋メンバー紹介＋アトリエ風景（BGM：柔らかいピアノ）
本編	制作風景 → 完成作品紹介 → 展覧会の様子 作品テーマごとに小区切り（カット間に静止画や筆跡のアップを挿入）
エンディング	集合写真・後輩へのメッセージ・顧問コメント BGMは余韻を残すバラード系

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書道部

特徴

• 「一筆入魂」— 一瞬の集中と表現の迫力が魅力
• 作品自体が“動きのある表現”であり、映像と相性が良い
• 書道パフォーマンスや展示会など、動＋静の二面性を持つ

編集ポイント

• 筆運び・墨の流れをクローズアップ＆スロー映像が効果的
• パフォーマンス時は、全体構成と筆先の動きを両方見せる
• カメラワークはシンプルに、集中感・静寂感を壊さない
• 文字が完成する瞬間に合わせてBGMを盛り上げると感動が強まる
• 完成作品には「作品タイトル」「意味」「作者コメント」を重ねて紹介

構成のポイント

パート	ポイント
オープニング	部名・スロー映像・筆が墨を含む瞬間（静かな和風BGM）
本編	① パフォーマンス映像（ステージや体育館） ② 制作風景（静寂な集中カット） ③ 展示会や作品紹介（和紙の質感を大切に）
エンディング	集合映像＋メッセージ「一筆に込めた思い」 BGMは箏やピアノを使った和モダン調

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写真部

特徴

• 「瞬間を切り取る表現」で、静止画中心の映像構成がメイン
• 風景・人物・イベントなど、被写体の多様性がある
• 写真＋音楽＋テロップで感情を演出できるジャンル

編集ポイント

• 写真をアニメーションして見せる工夫（パン・ズーム・フェード）
• 1枚ごとの見せ時間を調整し、リズム感と余韻を両立
• テーマや撮影者ごとにチャプターを分けると見やすい
• BGM選びが重要→静かなバラード・アコースティック系が◎
• 撮影者コメントや被写体の場所名を添えると“物語性”が増す

構成のポイント

パート	ポイント
オープニング	タイトル＋スライドショー（印象的な数枚をテンポ良く）
本編	① テーマ別ギャラリー（例：「日常」「風景」「仲間」） ② 撮影者紹介＋コメント（ナレーションまたはテロップ） ③ 展示・文化祭の様子
エンディング	集合カット＋「写真で残したい瞬間」メッセージ BGMは少し温かみのあるアコースティック系

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編集ソフトの選び方と動画編集の学び方

１．「目的」と「自分のレベル」でソフトを選ぶ

卒団記念ビデオを作るとき、最初のハードルが「どの編集ソフトを使えばいいか？」です。
卒団ビデオのように「思い出をまとめる作品」を作るときは、まず「どのくらい手をかけたいか」でソフトを選ぶのがコツです。

①簡単作成向けソフト

• Adobe Premiere Elements
  Premiere Proの初心者向け・簡易版。テンプレートが豊富で操作もやさしい。
  注意点：自由な編集（細かい効果や音声処理）は制限がある。
• DaVinci Resolve（ダビンチリゾルブ）
  無料版でもカラー補正・音声調整・テロップ編集まで完結。
  注意点：パソコンでの処理が遅くなる場合がある。

②本格作成向けソフト

• Adobe Premiere Pro（卒団ムービーにおススメNo1）
  動画業界標準のソフト。細かいカット編集や音声調整、エフェクトが自由自在。
  注意点：月額制でややコストがかかる。
• Final Cut Pro
  Mac専用のプロ向けソフト。直感操作とスムーズな動作が魅力。
  注意点：Windowsでは使えない。

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２．独学では限界？スクールで学ぶメリット

動画編集はYouTubeなどで独学も可能ですが、「見よう見まね」だけでは時間がかかり、「検索→試す→失敗→調べ直す」を何度も繰り返し、完成度が上がらないことも多いです。
スクールで学ぶのは「最短ルート」、効率よく“自分の狙いどおりの伝わる映像”を作れるようになります。

①効率的に編集手順を最初から身につけられる

独学だと「どの順番で何をやればいいのか？」が分からず、手探りになりがちです。
スクールでは、プロが実際にやっている「編集の順番」「流れの型」を教えてもらえます。

具体的例：

• カット編集 → BGM → 音量調整 → テロップ挿入 → 書き出し
  という一連の作業を、順を追って学べる。
• 「どの段階で何をすればいいか」が分かるので、作業が迷子にならない。
• 先生が実際に操作画面を見せながら解説してくれる。

卒団ビデオでの効果

• 無駄な長さやテンポの悪さを防げる
• “泣ける・笑える・感動する”構成を意識して作れる
• 完成度の高い作品を短時間で作成できる

② 映像の「伝え方」を学べる

スクールでは、ただソフトの使い方を覚えるだけでなく、「どう見せれば意図どおりに伝わるか？」という“ストーリーの作り方”も学べます。

具体的には

• 視聴者が感動する“見せ方”や“流れ”の構成法
• 音楽の入り方・タイミング・間の取り方
• 画面レイアウトやテロップの読みやすさ
  などを、実際の例を見ながら身につけられる。

卒団ビデオでの効果

• ただの記録映像ではなく、「想いが伝わる映像」になる
• 部員や先生、保護者に“心に残る作品”として喜ばれる
• 写真やメッセージ動画のつなぎ方が自然で見やすくなる

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③ 質問・添削でつまづきをすぐ解決できる

独学だと、ちょっとした設定やエラーで何日も作業が止まることがあります。
スクールなら、分からない部分をその場で質問・解決できます。

具体的には

• 「音が出ない」「テロップがずれる」「書き出しができない」など、
  　初心者がよくつまずく問題をすぐサポート。
• 添削してもらうことで、自分では気づけない“改善点”が分かる。
• 受講生の作品を見ることで、表現の幅も広がる。

卒団ビデオでの効果

• 編集ミスやトラブルを未然に防げる
• 編集のモチベーションを最後まで維持できる
• 限られた期間でも、きちんと完成まで進められる

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３．どんなスクールが向いている？

動画編集スクールといってもさまざまです。
卒団ビデオなど“記念映像”を作る人におすすめなのは、動画編集を学びながら卒団ビデオを作れるスクールです。

順位	スクールタイプ	モチベーション維持	サポート	成長スピード
1位	マンツーマン対面	★★★★★	★★★★★	最速で上達
2位	集団学習対面	★★★☆☆	★★★☆☆	着実に上達
3位	オンライン	★☆☆☆☆	★☆☆☆☆	マイペースに上達

卒団ビデオのように「期限がある作品」を作る場合は、迷わず マンツーマン指導 が最も安心です。
作品完成まで伴走してもらえるため、「途中で止まる」「操作で詰まる」リスクを最小化できます。

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まとめ

文化部の卒団ムービーは、

• 音楽・芸術系 → 「仲間で作り上げた音」
• 表現・舞台系 → 「全力で表現した時間」
• 美術・デザイン系 → 「一人ひとりの想いが形になる」

がポイントになります。

部の特性に合わせた構成で編集することで、メッセージがより強く心に響くようになるので、上記のポイントを参考に、卒団ムービー制作をしてみてください。

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