結婚式・記念ムービーの音量調整のやり方｜動画編集スクールFURWA

動画編集初心者向けの記事です。

動画編集における 音量調整（同録・ナレーション・BGM・SE） は、ジャンルによって「伝えたい情報の主役」が変わるため、整え方を知ることがとても重要になります。

そこでこの記事では、

• 結婚式・記念ムービーの音量調整の演出上の役割分担（主役・脇役・演出補佐など）
• 同録・ナレーション・BGM・SEの調整ポイント
• 具体的なシーンでの調整のやり方

を紹介します。

自分の作成する「動画のジャンル」や「何を感じてほしいか」に応じて、以下を参考に、想像を膨らませてアレンジしながら、魅力的な動画作りにお役立てください。

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音量調整の重要性

１．バランスの取れた音量に調整にする意義

①声（同録）の明瞭さが感動を決める

結婚式ムービーでは「花嫁の手紙」「両親へのメッセージ」などの声が最大の主役。
声が小さかったり、BGMに埋もれると感動が薄れ、視聴者が一番求めている“想いの伝達”が損なわれます。

②BGMとのバランスが感情のピークを演出する

BGMで「泣き」「笑い」「感動」の雰囲気を形づくることができます。
しかし声を邪魔する音量では逆効果。声とBGMが互いを引き立て合うバランス調整が必須になります。

③環境音・SEの加減が“その場の空気”を支える

拍手や歓声は臨場感が出るけれど、大きすぎると声が聞こえにくくなります。
SE（効果音）はアクセントとして有効だが、過剰だと安っぽい仕上がりになりやすいです。
「控えめさ」と「メリハリ」が完成度を大きく左右します。

④一生残る記録映像としての完成度

結婚式ムービーは一度きりの記録。
映像は後から見返すものだからこそ、音量バランスが崩れていると感動が色褪せてしまいます。
「未来の自分や家族が見ても心を動かされる音作り」が重要です。

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２．視聴者が求めていること

1. 言葉がはっきり届くこと
   • 花嫁の手紙や司会者などの声を聞き逃さず理解できること
   • 小声の部分や感情的に声が震える場面もクリアに聞こえること
2. BGMが感情を後押ししてくれること
   • 声を包み込みながら涙や笑顔を自然に誘導すること
   • 盛り上がりシーン（入場・エンディング）では音楽が大きく広がり、感動を高めてくれること
3. 臨場感の共有
   • 会場の拍手や笑い声が適度に聞こえ、「その場にいる感覚」を味わえること
   • ただしノイズやマイクの不快音は処理されていること
4. 上品で洗練された仕上がり
   • 効果音や演出音がやりすぎず、結婚式にふさわしい“格調”を保っていること
   • 全体が聞きやすく、心地よいサウンドバランスでまとまっていること

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主役：同録（本人や親・友人や司会の声など）

新郎新婦の挨拶や両親の手紙朗読、友人のスピーチ、司会の進行は、式当日の「心」をそのまま伝える、感情やメッセージの核心を担う中心的要素です。
どの演出要素よりも優先度が高く、BGMやSEはこの声を引き立てる脇役になります。

１．役割と位置づけ

思い出と感情を直接伝える中心的存在
新郎新婦の声、親の手紙朗読、友人のスピーチ、司会の進行音声は、どれも「その場でしか生まれないリアルな言葉」。
BGMやSEが雰囲気を作る中で、この同録音声が物語の本質的なメッセージを担います。

“記録”と“演出”の両立
記録としての価値（当日の臨場感）と、演出としての価値（感動の中心）が重なるため、結婚式ムービーでは最も重要な「主役音声」になります。

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２．調整ポイント

• 明瞭さを最優先に確保
  • 雑音や残響が多い場合はノイズリダクションを実施。
  • EQで中高域を少し持ち上げ、言葉がはっきり届くようにする。
• 音量バランスの工夫
  • 常に最も聞き取りやすいレベルを確保（基準0dB付近）。
  • BGMは下げて「声が常に前に出る」状態をキープ。
  • 感情的な間（涙で声が詰まる場面など）はあえて音量を下げず、声の揺れをそのまま活かす。
• マイクの違いを補正
  司会のマイク（クリア）と会場スピーチ（ややこもる）の差をコンプ・EQで整え、映像全体で一貫した聞きやすさを保つ。

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３．具体例

①新婦が両親へ手紙を朗読

• シーン
  　披露宴終盤での感動のクライマックス。涙声や声の震えが感情をダイレクトに伝える瞬間。
• 調整の工夫
  • リミッターで急な声の高まりも破綻しないように声を安定させ制御する。
  • BGMはピアノやストリングスを選び、声が入ったらさらに下げる。
  • リバーブを軽く加えて会場の響きを自然に保ち、“その場感”を再現。
• 視聴者への効果
  　両親・ゲストに「本当に伝えたい想いが届いた」と感じさせ、感動の涙を誘う。

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②新郎のあいさつ

• シーン
  　式の最後、新郎がゲストへ感謝を伝える正式な挨拶。誠実さや緊張が声に表れる。
• 調整の工夫
  • EQで少し持ち上げ、明瞭感を強調。
  • 呼吸音やマイクノイズは丁寧に除去。
  • 低音域を抑えすぎないことで落ち着いた声質を残し、誠実さを強調。
• 視聴者への効果
  「この瞬間の真剣な気持ち」をそのまま受け取り、式の締めくくりとして心に刻まれる。

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③友人代表スピーチ

• シーン
  　笑いを誘うエピソードから最後は涙を誘うエピソードへと展開する場面。
• 調整の工夫
  • 笑いの部分ではゲストの笑い声（環境音）を軽く残しつつ、スピーチの声が埋もれないようゲインコントロールを使用。
  • 感動部分では一瞬BGMをさらに下げ、言葉の重みを強調。
  • 音量差が大きい場合はコンプレッサーで声の起伏を滑らかにする。
• 視聴者への効果
  　会場の一体感をリアルに感じ、笑いから涙への感情の揺れをそのまま体験できる。

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④司会による進行アナウンス

• シーン
  　入場やイベントの切り替えを告げる場面。全体の流れを組み立てる。
• 調整の工夫
  • 声を明瞭に、フラットなEQで加工しすぎず“プロ感”を維持。
  • BGMはアナウンス直前にフェードアウトさせ、声が通りやすい空間を確保。
  • 声の抑揚を生かすためにコンプレッションは軽め。
• 視聴者への効果
  　流れがスムーズに伝わり、映像全体に「式の公式感」と「安心感」を与える。

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４. 視聴者に与える心理的効果

• リアルな臨場感で「その場にいる感覚」
  新郎新婦や両親の声がクリアに聞こえることで、視聴者は「まるで式場にいるような没入感」を得る。
• 感情移入を最大化
  涙声や笑い声などの微細なニュアンスがそのまま伝わり、見る人の感情を強く揺さぶる。
  特に親の手紙朗読や友人スピーチは「声の震え」自体が感動演出になる。
• 記録映像以上の価値を生む
  単なる映像記録ではなく「家族の思い出」として長期保存され、何度見ても感動を呼び起こす存在になる。

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脇役：BGM

BGMは、感情を支える土台。同録の声を邪魔せず、映像のトーンを補完する役割になります。
感動・祝福・華やかさなど、シーンの感情を強調するが、決して主役を奪わないようにします。

１．役割と位置づけ

感情の土台をつくる存在
新郎新婦や親、友人の「声」という主役の背後で、感情の色合いを添える役割を担います。
視聴者が映像や言葉に感情移入できるように、音楽が“雰囲気の翻訳者”となります。

場面ごとの空気を演出する調整役
同録（声）がメインで流れるときは一歩下がり、無声のシーンや演出場面では主導的に存在感を出します。
「声が届く余白」と「音楽が支える厚み」のバランスをとるのが使命です。

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２．調整ポイント

• 声を邪魔しない音量設定
  • 同録やナレーションがある場面では抑え気味に、声が最前面に出るようにする。
  • 無声の演出場面（オープニング映像・スライドショー・余韻シーン） → 音量を上げ、演出の主導権をBGMに。
• シーン転換を自然に繋ぐ工夫
  • フェードイン・フェードアウトを活用し、声や場面の切り替わりを滑らかに。
  • 手紙朗読や誓いの言葉に入る前はBGMを徐々に落とし、声の登場を自然に引き立てる。
• 曲調と場面の一致
  • 明るいシーンでは軽快でリズミカルな曲。
  • 感動的なシーンではシンプルなピアノや弦。
  • エンディングは余韻を残す壮大または穏やかな楽曲。

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３．具体例

①新郎新婦の入場

• シーン
  　会場が暗転し、扉が開いて新郎新婦が入場。ゲストが拍手で迎える場面。
• 調整の工夫
  • BGMは壮大なオーケストラや明るいポップスが合う。
  • 会場アナウンスや拍手が主役になるよう、BGMは抑える。
  • 入場直前にフェードインを使い「期待感」を高める。
• 視聴者への効果
  　会場の高揚感を映像で追体験でき、ワクワクと祝福の空気に引き込まれる。

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②ケーキ入刀・乾杯

• シーン
  　笑顔の中心的イベント。ゲストが一斉に盛り上がる瞬間。
• 調整の工夫
  • 軽快でリズミカルな楽曲を選択。
  • 「乾杯！」の声やゲストの歓声が入る瞬間はBGMを下げる。
  • 声が落ち着いた後にBGMを少し持ち上げ、盛り上がりの余韻を支える。
• 視聴者への効果
  　楽しい祝宴の雰囲気を強調しながら、掛け声や笑い声がクリアに伝わり、臨場感が高まる。

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③両親への手紙朗読

• シーン
  　新婦が両親へ感謝の手紙を読む感動的なクライマックス。
• 調整の工夫
  • ピアノやストリングスの静かなBGMを使用。
  • 朗読が始まったらBGMを下げ、声を主役に。
  • 感情が高まる部分でほんの少しだけ音量を上げ、感動を支える。
• 視聴者への効果
  　視聴者の心に言葉がすっと入り込み、BGMが涙を誘う「後押し役」となる。

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④エンディング（エンドロール）

• シーン
  　ゲスト名やメッセージを流しながら映像を締めくくる。
• 調整の工夫
  • 歌詞付き楽曲やインストゥルメンタルで余韻を演出。
  • 声が入らないためBGMを前に出し、映像と一体化。
  • フェードアウトを長めに取り、式全体をやさしく締める。
• 視聴者への効果
  　映像が終わった後も余韻が残り、「素敵な式だった」と温かい記憶を強める。

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４. 視聴者に与える心理的効果

• 感情を増幅する
  声だけでは届かない“雰囲気”や“温度感”を音楽が支え、感動・笑い・祝福を強く感じさせる。
• 映像に没入させる
  声が主役であっても、無意識に音楽が流れていることで、映像と音が一体化し「その場にいるような感覚」を与える。
• 緩急で感情をコントロールする
  音楽が盛り上がるときは感情も一緒に高まり、音量が静まると観客は自然に耳を澄まし、言葉に集中する。
  この抑揚によって、観客の心を「導く」ことができる。

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演出補佐：同録（環境音・会場音）

環境音や会場音の同録は、会場の雰囲気を映像に添える“空気感の演出要素”。主役の声やBGMが演じる感情を「その場にいる感覚」で支えます。

１．役割と位置づけ

“空気感の翻訳者”
会場に漂う拍手・笑い声・ざわめき・静けさなどを収録し、映像に臨場感を与える役割で使用。
これらは主役の声やBGMを直接支えるのではなく、その場の空気を観客に届ける補佐的要素になります。

記録映像以上の“感情の温度感”を補強
撮影映像だけでは伝わりにくい「会場の空気」を音が補うことで、観客は“その場に一緒にいるような体験”を得られます。

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２．調整ポイント

• 音量のバランス
  • 基本は −15〜−25dB 程度に抑え、主役の声やBGMを邪魔しないようにする。
  • 拍手や歓声などは 一時的に音量を上げることで、盛り上がりを強調。
• 空気の“選択と整理”
  • 必要な音（拍手・笑い声・静けさ）は残す。
  • 不要な雑音（マイクハウリング・不意の咳・会場機材ノイズ）はノイズリダクションやEQで処理。
• 場面ごとの強弱
  • 感動的な朗読シーン → 静けさを残して余韻を増幅。
  • 盛り上がりシーン（入場・乾杯） → 拍手や歓声を短く強調して感情を押し上げる。

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３．具体例

①新郎新婦の入場

• シーン
  　会場が暗転し、扉が開くと同時に拍手と歓声が湧き上がる。
• 調整の工夫
  • 拍手・歓声はBGMに重ねて抑えめに入れる。
  • 入場直後の盛り上がり部分だけ一時的に少し持ち上げ、インパクトを強調。
• 視聴者への効果
  　「祝福されている」臨場感を伝え、映像越しでも会場の一体感を感じられる。

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②友人代表スピーチ

• シーン
  　スピーチの合間に会場から笑い声や拍手が起こる。
• 調整の工夫
  • 笑い声はノイズリダクションで雑音を整理。
  • 主役の声を最優先に、環境音は控えめに。
  • オチや感動の一言に続く拍手は少しだけ音量を上げ、雰囲気を自然に残す。
• 視聴者への効果
  　会場の和やかさが伝わり、見ている人も「一緒に笑っている感覚」になれる。

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③両親への手紙朗読

• シーン
  　新婦が静かに手紙を読み上げ、会場がしんと静まり返る。
• 調整の工夫
  • 会場の静けさ（無音に近い空気）を残すため、あえてノイズ除去をかけすぎない。
  • 朗読が終わった瞬間に広がるすすり泣きや鼻をすする音は、ほんのり残す。
• 視聴者への効果
  　「その場の空気」が伝わり、静寂が逆に感動を引き立てる。

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④乾杯・歓談

• シーン
  　「乾杯！」の合図と同時にグラスがぶつかる音や歓声が響き渡る。
• 調整の工夫
  • 「乾杯！」の声がクリアに聞こえるようBGMを下げ、環境音は少し上げる。
  • その後のざわめきは下げ、映像の邪魔にならない程度に空気感を維持。
• 視聴者への効果
  　祝宴の賑やかさを臨場感をもって伝え、思わず笑顔になれる。

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⑤エンディング・退場

• シーン
  　新郎新婦が会場を後にし、ゲストが拍手で見送る。
• 調整の工夫
  • 拍手の音とBGMのバランスを安定させる。
  • フェードアウトと同時に環境音もゆっくり下げ、余韻を残す。
• 視聴者への効果
  　映像が終わったあとも「温かな余韻」が残り、記憶に刻まれる。

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４. 視聴者に与える心理的効果

• その場にいる感覚を与える
  環境音があることで「映像を観ている」から「その場に立ち会っている」感覚へと近づく。
• 感情移入を深める
  拍手や歓声の音が自然に加わることで、観客は無意識に「会場全体の感情」に共鳴する。
  喜びの場面では一緒に高揚し、静かな場面では自然と涙を誘う。
• 主役の声やBGMを引き立てる
  環境音が適度にあることで、声や音楽が“浮かずに馴染む”。
  逆に環境音を消しすぎると不自然な無音になり、視聴者は違和感を覚える。

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補助：SE（効果音）

SEは、演出を盛り上げる“アクセント”。感情の転換やシーンの切り替えをサポートします。
過剰に使うと浮いてしまうため、最小限が基本です。

１．役割と位置づけ

演出補助
映像の切り替えやテロップ出現に合わせることでリズムを強調し、シーンを華やかに盛り上げます。

感情の補強
拍手音やきらめき音などを加えることで、実際の感動や喜びを視覚だけでなく聴覚でも伝えられます。

アクセント付け
映像の流れにメリハリをつけ、退屈さを防ぐ役割を担います。

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２．調整ポイント

• 音量バランス：BGMやナレーションよりも前に出すのではなく、あくまで“軽く添える”程度。
• 場面ごとの選択：結婚式ムービーは上品さが求められるため、過剰にコミカルなSEは避け、ベル音・フラッシュ音・拍手など清潔感や祝福感のあるものを使用。
• タイミング合わせ：写真の切り替えや文字登場と同時に鳴らすことで「視覚＋聴覚のシンクロ効果」を狙う。
• 残響調整：SEの余韻が長すぎるとBGMやナレーションを邪魔するため、フェードアウトや短めにカットする。

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３．具体例

①写真スライドショーの切り替え

• シーン
  　幼少期から学生時代までの写真が順に切り替わる演出。
• 調整の工夫
  • 切り替えに「ページめくり音」や「軽いポップ音」を合わせる。
  • 音量は −15〜−18dB で短く入れる。
  • 注目すべきタイミングだけ軽く入れる。
• 視聴者への効果
  　「時間の流れ」が心地よく感じられ、場面転換が自然かつリズミカルになる。

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②新郎新婦の名前タイトル登場

• シーン
  　映像冒頭やオープニングで「◯◯ & ◯◯」のタイトルが画面に現れる。
• 調整の工夫
  • 「キラキラ音」や「ベル音」を重ね、幸福感を演出。
  • BGMの盛り上がり部分と重ならないよう、タイミングを確認して配置。
  • 高音が刺さりやすいのでEQで 8kHz以上を少しカット して耳に優しく。
• 視聴者への効果
  　華やかさを感じ、「特別な始まり」が印象付けられる。

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③手紙朗読の最後のフレーズ

• シーン
  　新婦が「お父さん、お母さん、ありがとう」と言い終える瞬間。
• 調整の工夫
  • 余韻を壊さない程度に、小さな「ベル音」や「光がきらめく効果音」を短く入れる。
  • 入れるタイミングは朗読直後の0.5秒後に配置し、涙の余韻を邪魔しない。
• 視聴者への効果
  　感動を静かに包み込み、自然と涙を誘う「締めの空気」を作る。

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④コミカルな余興映像

• シーン
  　友人が作ったクイズやゲーム風の余興映像。選択肢が表示されたときや正解が出た瞬間。
• 調整の工夫
  • 「ピコッ」「ドラムロール」「ファンファーレ」など明るいSEを使う。
  • 声や笑い声を邪魔しないよう 小さく短めに。
  • 余興はテンポが命なので、画面切り替えのフレーム単位で合わせる。
• 視聴者への効果
  　観客が一緒にゲームを楽しんでいる感覚になり、笑いが倍増する。

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⑤エンディング（退場シーン）

• シーン
  新郎新婦が会場を出て行き、映像が「Thank You」の文字で締めくくられる。
• 調整の工夫
  • 「ベル音」や「風のようなフェード音」を小さく重ね、映像を優しく閉じる。
  • 音量は −18〜−20dB 程度で、BGMのフェードアウトと同調させる。
  • 音を残しすぎないように、2秒以内に消える自然な余韻を作る。
• 視聴者への効果
  「映画のエンドロールを見終わった感覚」が残り、温かい余韻と満足感を与える。

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４. 視聴者に与える心理的効果

• 期待感アップ：効果音が入ることで「次のシーンが始まる」という予告効果が生まれ、ワクワク感を高める。
• 記憶定着：効果音と映像が結びつくことで、その瞬間の印象がより強く残る（例：指輪交換シーンでのきらめき音）。
• 感情の盛り上げ：拍手SEやチャイム音で「祝福」「感動」を疑似体験させ、映像の感情的ピークを補強する。
• 映像のリズム感強化：適度な効果音は映像全体にリズムを与え、テンポの良いムービーとして最後まで集中して見てもらえる。

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まとめ

結婚式・記念ムービーの音量調整は「声が主役で、それ以外はすべて支える」構図を守ることで、視聴者に“その場にいる感覚”と“感動の余韻”を同時に届けられます。

上記のやり方を参考に、自分の作成する「動画のジャンル」や「何を感じてほしいか」に応じて、想像を膨らませてアレンジしながら、魅力的な動画作りにお役立てください。

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furwa.co.jp

2025.09.11

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